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「LIGHT HOUSE」ってどんな家?
「LIGHT HOUSE」は旭川の住宅会社の「YOUトピア カワムラ」が手掛ける建売住宅です。
まちなかで結構のぼりが立っているのをみることがありますよね?
そんな「LIGHT HOUSE」をメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
LIGHT HOUSEの基本仕様
まずはざっくりと「LIGHT HOUSE」の仕様について見ていきましょう。
電気のみ(オール電化) | |
性能値 | UA値0.42・C値0.8以下 |
暖房 | 寒冷地エアコン+電気パネルヒーター |
給湯 | エコキュート |
基礎 | 布基礎 |
構造 | 木造軸組み+パネル工法 |
断熱 | 内断熱(グラスウール)・床断熱 |
窓 | トリプルサッシ(アルゴンガス) |
換気 | 第3種換気(ダクト式) |
外壁 | 窯業サイディング(14mm) |
ざっくりとではありますが「LIGHT HOUSE」の仕様を一覧にしてみました。
こうして見ると建売住宅にしてはトリプルサッシを使用したりとなかなか豪華な仕様ですね。
それでは、ここからはそれぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
給湯・暖房
ここでは暮らしの要となる「LIGHT HOUSE」の給湯と暖房について見ていきましょう。
給湯について
まず初めに、給湯は「エコキュート」というヒートポンプ式電気温水器で行います。
しかし、電気温水器は光熱費が高いんじゃないの?というイメージを持つ方が多いと思います。
ですがそんなイメージの原因と思われるのは一昔前まで主流だった「ヒーター式」の電気温水器によるものが大半ではないかと思っています。
更に賃貸住宅では未だに導入コストの安さからヒーター式の電気温水器が使われているケースが多いですが、これもオール電化の電気代が高いというイメージの一因になっている気がします。
この「電気温水器」と「エコキュート」の一番の違いは、簡単に言うとヒーターで直接お湯を沸かすか、ヒートポンプで熱を回収しながらお湯を沸かすかの違いです。
YOUトピア カワムラ https://raku-ie.com/rakuie/spec/
こちらは「ラクイエ」のページですが、おおよそこのぐらいの削減効果があるようです。
詳しい試算条件がわかりませんが上の図によると「エコキュート」にすると「年間68,600円」電気代が安くなる計算のようです。
これを月に換算すると「約5,716円」安い計算に!
これがヒートポンプの力というわけです。
ただし外気温が氷点下を下回る冬は効率がかなり落ちる欠点があるので注意が必要です。
「ガス・灯油・オール電化」のそれぞれの効率と単価をまとめたページはこちら↓
ヒートポンプについては詳しく知りたい方ははこちらのサイトが参考になります。
暖房システムについて
ここでは「LIGHT HOUSE」の暖房システムについて詳しく見ていきましょう
基本的には「ラクイエ」の暖房システムと全く同じと言っていいでしょう。
暖房は「寒冷地エアコン」。
主に日立製作所製「メガ暖白くまくん」
そして「電気パネルヒーター(日本スティーベル社製)」による暖房となっています。
この「寒冷地エアコン」にも「ヒートポンプ技術」が使われていて、とても効率のいい暖房機器といえます。
「ヒートポンプ」について解説しているページはこちらです↓
しかし、せっかく効率がいいのにも関わらず昨今の電気代の高騰でプラマイゼロといったところでしょうか…
ただ、「電気パネルヒーター」に関しては特別効率もよいわけでもなく、なぜこれを暖房に採用しているのかは疑問です。
暖房システムに関してはラクイエと全く同じ構成です。
ラクイエと同じく、なるべく電気パネルヒーターを使わずに寒冷地エアコンの暖房を使うことで、大幅な光熱費の削減が出来るはずです。
ただし各部屋には扉があるので、扉を開け放たないと暖気が流れていかないのが難点。
扉を締め切った場合には効率が悪いとしてもやはり電気パネルヒーターを使わなければならないでしょう。
いかにパネルヒーターを使わないかが光熱費削減の肝となるでしょう。
工法・構造
ここでは「LIGHT HOUSE」の基本的な構造について見ていきます。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/structure.html
まず家の構造ですが、木造軸組み工法にパネル工法をプラスした構造を採用しています。
在来工法の間取りの自由度と枠組壁工法のいいところを併せ持った工法と言えるでしょう。
耐力面材に使われているのは吉野石膏の「タイガーEXハイパー」。
「OSB合板」等の木質系耐力面材ではなく、いわゆる石膏ボードななので火に強く湿気も通しやすいそうで、もしものときの安心感もありますね。
基礎について
続いて「LIGHT HOUSE」の基礎を見ていきましょう。
ホームページには特に記載されていませんが、基礎は布基礎となっていて、床下の土間には防湿シートが施工されるようです。
これもラクイエと同じですね。違うところといえば基礎断熱ではないく、床断熱というところでしょうか。
断熱性能
真冬は最低気温がマイナス20℃を下回ることもある旭川で大事なのがやっぱり断熱性能!
ここでは「LIGHT HOUSE」の断熱性能のついて詳しく見ていきましょう。
壁内断熱について
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/structure.html
軸間充填断熱がマグ・イゾベール(グラスウール16KHG)105mm。外断熱はなし。
ラクイエはネオマフォームを外断熱に使っていましたが、「LIGHT HOUSE」は内断熱のみになっています。
やはりこういうところは、価格帯を考えるとコストカットされる部分になってきますね。
天井断熱はブローイング300mm。
床断熱はセルボード30mm。
正直床の断熱材は少ないかなーといったところ。
窓について
「LIGHT HOUSE」で採用されている窓はLIXIL製トリプルガラスサッシ「エルスターX(アルゴンガス)」となっています。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/structure.html
標準仕様がトリプルサッシというのはかなり豪華な仕様です。
住宅における窓からの熱損失はかなり多いですし、大事なところにはしっかりコストを掛けてくれている感じがします。
ペアサッシを採用してコストを下げる建売もあるのでこれは「LIGHT HOUSE」のストロングポイントと言えるでしょう。
換気システム
続いて「LIGHT HOUSE」の換気システムを見ていきましょう。
これもホームページには記載されていませんが、おそらくラクイエと同じ。
換気システムは第三種換気で日本住環境株式会社の「ルフロ400」が採用されていると思われます。
日本住環境株式会社 https://www.njkk.co.jp/product/tabid75.html?pdid=sk_kf_10
いわゆるダクト式の第3種換気システムを使っています。
第3種換気ならもっと安い仕様にもできるはずなのに、敢えてコストのかかるダクト式を採用しているところは高評価ですね。
外壁
ここでは「LIGHT HOUSE」の外壁について見ていきましょう。
外壁はKMEWの「セラディール親水14mm」。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/structure.html
いわゆる「窯業系サイディング」というやつですね。
ラクイエは16mmのサイディングだったので、少しグレードダウンされています。
「親水コート」というコーティングによるセルフクリーニング効果があります。
このコーティングの効果で外壁のお掃除の手間を減らしてくれます。
ただし、セルフクリーニングはしてくれますが、肝心の塗膜の耐久性は不明。
おそらく10年程で塗り替え・張り替え等のメンテナンスが必要になるでしょう。
UA値・C値・Q値
UA値・C値について
北海道省エネ基準を超える高性能!
UA値は国が定める省エネルギー基準値を上回る断熱性能。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/structure.html
C値は基準値の半分以下!(UA値0.42 C値0.8以下)
やはり外断熱がなくなった分、ラクイエよりUA値が下がっています。
しかし、これは価格に反映されている部分なのでしょうがないところです。
数値が低いからと言って決して家が寒いわけではないですが、光熱費の面で少なからず違いは表れてくるでしょう。
続いてはC値ですが、ラクイエでは「最高C値0.25!」とかアピールしていたのにこちらにはありません。
完全に憶測ですが、まず第一に床断熱なので基礎断熱に比べて気密測定で不利であるということ。
そして、もしかすると気密の確保するのにそこまでコストを掛けていないのかもしれませんね。
ここはしっかり確認しておいたほうがよさそうです。
保証・メンテナンス
保証について
ここでは大事な「LIGHT HOUSE」の保証内容について見ていきましょう。
ライトハウス20年保証
法律上は10年の保証が義務付けられていますが、ライトハウスでは更に10年を延長した20年の安心保証体制を実施しています。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/maintenance.html
対象部分は25項目以上に細かく分類し、それぞれに保証内容を明記した保証書を発行しています。
保証に関しては20年保証してくれるみたいですね。
これは長期の保証でこれから長く住むのに安心感がありますね。
アフターサービス
一方「LIGHT HOUSE」のアフターサービスの項目はというと
定期的な保守点検サービス
お引き渡しした新築時の快適さをいつまでも保ち続けるため、弊社マニュアルに沿って定期的な保守点検サービスを行っています。
LIGHT HOUSEhttps://www.light-h.jp/concept/maintenance.html
引渡後、暮らし始めて1カ月後のフォロー訪問に始まり、専任スタッフによる年次点検を、1年目と2年目に無料で実施し、住まいのお困りごとなど相談がしやすいように専門女性スタッフ「トピアレディ」による巡回を行っております。
もちろん日常生活で不都合が発生した場合や年次点検以外の年もご希望があれば無償で点検させていただきます。
引き渡しが終わってまず一ヶ月、そして一年目、二年目に無料で点検をしてくれるようです。
定期的に点検に来てくれるのは大きな安心材料ですね。
ただ、ちょっと書き方に疑問があるのは、無料と書いてあるのは「点検」という所です。
補修等も含めて無料で対応して貰えるのかちゃんと確認しましょう。
今回のまとめ
今回はYOUトピア カワムラの「LIGHT HOUSE」を解説してみました。
まず第一になかなかコスパの良さそうな住宅ですね。
「LIGHT HOUSE」だけではなく建売住宅のメリットになりますが、注文住宅と違って完成した住宅を実際に見て物件を決めることが出来るので、より正確に実生活のイメージがしやすいことが建売住宅の最大のメリットと言えます。
そして、建物自体が完成しているので新居での生活も比較的すぐに始めることが出来るのもメリットの一つと言えるでしょう。
その反面、もうすでに建物が完成していることが多いので間取りや立地、住宅設備を自由に選ぶことが出来ない事が最大のデメリットと言えます。
「LIGHT HOUSE」では完成前の物件を購入して、工事の進捗状況によりますがオプションを追加したりもできるようです。
ただしこの場合、完成するまで入居出来ませんし、間取りも制限されているし、完成した状態を見ることが出来るという建売住宅のメリットもなくなってしまうので注意が必要です。
ラクイエよりコストダウンしている部分は当然見受けられますが、その分価格も安くなっています。
なかでも「トリプルサッシ」の採用は冬の快適性アップには大きく寄与しそうな要素です。住宅の熱損失の大部分は窓が占めているのでここをしっかり対策してくれていますね。
「LIGHT HOUSE」はコスパ重視の方にオススメできる住宅と言えるでしょう。
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